岩出山中学校
岩出山町内3つの中学校を1校に統廃合して町の人たちの生涯学習拠点の役割を兼ねる学舎とする中学校。小高い丘の上に建ち、防風と採光の環境装置でもある「風の翼」は町のランドマークになっている。公立中学校としては当時珍しい「教科教室型」で運営するための「生徒の自分で考え行動する姿勢」を重視した平面計画・断面計画をした。クラス毎のミーティングルームの役割をもつロッカールーム「生徒ラウンジ」で多目的ホール「生徒フォーラム」を雛壇状に挟むように向き合わせて生徒の日常生活拠点とし、系列毎に分類された図書・資料室のような「メディアラウンジ」を教室と研究室の間に配置した。またサイン・家具を建築と一体として計画・デザインすることで「学校という環境」をつくるよう、それぞれの分野のデザイナーと協働している。
所在地 : 宮城県玉造郡岩出山町(現大崎市)
用 途:中学校
構 造:RC造+S造 地下1階地上4階
規 模:延床面積約10879㎡