埼玉県立大学
埼玉県の唯一の看護福祉系大学を新設するプロジェクト。地域医療に必要とされる人材の育成のためには医療分野をまたがって活動することが重要と考え、そのため学部学科による分棟配置を避け、あらゆる教育実習の場が複合してネットワークをつくるような平面計画を重要視した。具体的には実験実習室を1階に集約してメディアギャラリーや街路に開放しながら各学科が平面的に混在するように配置し、2階はデッキを挟んで講義室とロッカー室、3・4階に研究室を配置している。実験実習室の屋上となる2階デッキ全体は建物と一貫性もつフィールドのような場所になるようにデザインした。建築の主体構造をPC(プレキャストコンクリート)構造にするなど、様々な要素のデザインにおいて工業化を試みている。
所在地 : 埼玉県越谷市
用 途:大学・短期大学
構 造:SRC造+RC造+S造+PC造 地上4階建
規 模:延床面積約54080㎡